キャンプをする際、必ずと言っていいほど直面する荷物多すぎ問題。特にキャンプ初心者は、「何を持っていけばいいの?」と悩んで、ついつい不要な道具まで詰め込みがち。
キャンプギアは種類が多いですし、どれが必須なのかもイマイチ分かりにくいですよね。
しかし、より一層キャンプを楽しむには、荷物を減らすことが重要です。キャンプに持っていく荷物が少なければ、より身軽でストレスフリーに過ごすことができます。この記事では、キャンプの荷物を減らすための具体的なコツ・テクニックや注意点を紹介します。
荷物を減らす方法を知っておけば、かさばることもなくなって快適なキャンプができます。ぜひ参考にしてみてください。
- キャンプで荷物を減らす重要性
- キャンプで荷物を減らす5つのコツ
- キャンプの荷物を減らす際の注意点
キャンプで荷物を減らす重要性
キャンプで持っていく荷物を減らすと、設営・撤収の時間を短縮することができ、キャンプの時間を長く楽しめるというメリットがあります。荷物が少ないと、車の積み下ろしや移動もスムーズです。
また、特に初心者がやりがちなのは、「とりあえずキャンプギアを全部持っていく」ということです。その結果、使わないキャンプギアが大量発生して、持っていく労力が無駄になったなんてことも……。最初から荷物が少なければ、こうしたミスを防げますし、どこに何があるのかを把握できて段取り良くキャンプができます。
そして、キャンプで荷物を減らすうえで「持っていくキャンプギアを厳選すること」がポイントになります。
持っていくキャンプギアを厳選する
キャンプで必須・不要な道具を見極めることが、荷物を減らすうえで最も重要です。そのために本当に使うキャンプ道具を洗い出し、持ち運びの優先順位をつけてみましょう。「毎回使わないキャンプ道具は置いていく」「現地調達できるものは持参しない」といった無駄を省く工夫が大切です。また、ソロなのかファミリーなのか、シーズンによっても持ち物は変わってきます。
自分のキャンプスタイルに適した道具を厳選して持っていきましょう。
キャンプの必須アイテム
- テント
- チェア
- ランタン
- マットorコット
- シュラフ
- バーナー
- 調理器具セット
- クーラーボックス
キャンプで荷物を減らすコツ・テクニック5選
キャンプで荷物を減らすためのコツやテクニックを解説します。キャンプに行く前の準備からキャンプ中まで、シーン別で活用できるポイントを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
コツ①機能性のあるキャンプギアを選ぶ
キャンプで荷物を減らすには、コンパクトなキャンプギアを選ぶことが重要です。収納時にサイズが小さくなる折りたたみ式のアイテムや、スタッキングできるギアを活用することで、持ち運びが楽になります。
また、キャンプギア同士をスタッキングすることで、限られたスペースを最大限に活用し、荷物をまとめることができます。スタッキングとは、簡単に言えばキャンプギアを積み重ねる収納術です。調理器具や収納グッズでよく使われ、例えばメスティンの中にシングルバーナーやカトラリーを収納する方法が挙げられます。
同じメーカーだとスタッキング前提で作られていることが多いので、セットで買うことをオススメします。
コツ②キャンプ道具を兼用する
キャンプの荷物を減らすためには、キャンプギアの兼用も有効です。例えば、「コットをイス代わりにして座る」「テントの前室をタープ代わりにする」「収納用トランクカーゴをテーブルにする」「クッカーを食器として使う」などが挙げられます。1つのキャンプ道具で複数の役割を果たすことが、アイデア次第では可能です。
自分なりに創意工夫してみるのも面白いですよ!
コツ③レンタルを活用する
キャンプ道具のレンタルをしているキャンプ場もあるので、貸出しサービスを活用することで荷物を減らすことが可能です。テントやタープなどの大きなキャンプ道具を自宅から持っていかなくて済むので、移動や運搬がだいぶ楽になるでしょう。「どうしても自分のキャンプギアでキャンプがしたい!」というこだわりがなければ、レンタルも検討してみてください。
コツ④バッグやトランクカーゴ1つに全て収納する
キャンプでの荷物を減らすためには、全ての道具をバッグやトランクカーゴ1つにまとめて収納するのが理想です。荷物の数自体を減らすことができて、持ち運びや片付けがスムーズに進みます。バッグやトランクカーゴを最大限に活用するためには、上述したスタッキングが有効です。ギアを重ねてコンパクトに収納し、上手にスペースを活用しましょう。
ソロキャンプの場合、バッグなら1泊30〜60L、トランクカーゴなら◎Lでキャンプ道具の収納には充分だと思います。
コツ⑤キャンプでの食事を工夫する
「キャンプ飯」はキャンプの醍醐味ですが、食材の買い出しや調理用具の持ち運びなど、意外と準備に手間がかかります。あらかじめ無駄を省く工夫をしておくことで、キャンプの荷物を減らせます。例えば、事前に食材の下準備を済ませておけば、ナイフやまな板を持っていく必要がなくなります。また、インスタント食品や少ない食材で作れる簡単レシピなどを取り入れることでも、キャンプでの食事を効率化できるでしょう。あとは「お店でランチを済ませてからキャンプ場にチェックインして、夕食だけキャンプ飯を作る」といったように、キャンプ外で食事をすれば用意する食材の量を減らすことができます。
ただし、「効率」と「楽しさ」のバランスは考えましょう。楽しいはずのキャンプ飯が、ただの作業になってしまっては本末転倒です。
キャンプの荷物を減らす際の注意点
キャンプの荷物を減らすコツを紹介しましたが、注意点もあります。大きく5つあるので、しっかり押さえておきましょう。
注意点①必需品を忘れない
荷物を減らしても、必ず必要な道具や装備は持参しましょう。特に、テントや寝袋、調理道具などの基本的なアイテムは減らしすぎないことが重要です。
注意点②快適さを犠牲にしない
あまりにも軽量化を意識しすぎると、快適さが損なわれることがあります。特に、寝具や椅子などの快適さを提供するアイテムは、軽量化を意識しつつも質を保つことが大切です。
注意点③万が一の事態に備える
キャンプ中の天候は予測が難しいため、防寒具や雨具などの天候対策アイテムは削らないようにしましょう。寒さや雨に備えた装備がないと、快適さを失うだけでなく、安全性も低下します。ファーストエイドキットや非常用ライト、予備のバッテリーなど、安全に関わる道具は必ず持参しましょう。軽量だからといって、万が一に備えるアイテムを省くのは避けるべきです。
注意点④食材の量を適切に調整する
食材を減らす際は、必要な分量をしっかりと計算しましょう。少なすぎると食事が満足にできなくなり、逆に多すぎると荷物が重くなるので、バランスが大事です。
友人同士でキャンプをすると、買い出しのときにテンションが上がって食材を買いすぎることはあるあるです……。
注意点⑤キャンプを楽しむ
ここまで散々、荷物を減らすテクニックを紹介しましたが、無駄を省きすぎた結果、キャンプがつまらなくなってしまっては本末転倒です。例えば、わざわざ火を眺めるためだけに、準備や片付けが面倒で煙の臭いもつく焚き火なんてやらなくたっていいんです。しかし、その「無駄なこと」を楽しむのがキャンプの醍醐味だと思っています。それを味わうためにキャンプをするのです。そもそもキャンプは効率化と対極に位置しています。そのため、荷物が多くなってでもキャンプを楽しむという気持ちは忘れないようにしましょう。
まとめ
キャンプの荷物を減らすコツ・テクニックや注意点を解説しました。いかがだったでしょうか。
- 機能性のあるキャンプギアを選ぶ
- キャンプ道具を兼用する
- レンタルを活用する
- バッグやトランクカーゴ1つに全て収納する
- キャンプでの食事を工夫する
- 必需品を忘れない
- 快適さを犠牲にしない
- 万が一の事態に備える
- 食材の量を適切に調整する
- キャンプを楽しむ