「キャンプは普段の睡眠環境と違うから、夜眠れるか不安……」と心配する人は多いのではないでしょうか。たしかに、家のふかふかなベッドは持っていけませんし、エアコンもないので温度調整が困難です。しかし、寝床作りを工夫することで、キャンプ中でもぐっすり眠れます。反対に、寝床作りをしっかりしないと上手く眠りにつけず「結局、一睡もできなかった……」なんてことにも。
そこでこの記事では、キャンプでの快適な寝床作りのポイントや快眠のために持っておきたいキャンプ道具を紹介します。
- キャンプで寝る方法
- 快適な寝床の作り方
- 睡眠を質を高めてくれるキャンプ道具
この記事を読めば、キャンプでも爆睡間違いなしです!
キャンプにおける寝床の種類
「そもそも、キャンプではどうやって寝るの?」という疑問が最初に浮かんでくると思います。キャンプで寝る方法としては、大きく分けて「マットで寝る方法」と「コットを使って寝る方法」の2つがあります。それぞれの特徴を理解して、自分のキャンプスタイルに合った方法を選びましょう。
マットで寝る方法
マットとは、テントに直接敷くキャンプ用の寝具です。マットには「エアマット」「インフレータブルマット」「クローズドセルマット」などの種類があり、クッション性や断熱性などの機能がそれぞれ異なります。
- エアマット:空気を入れて膨らませるタイプ
- インフレータブルマット:自動で空気が入って膨らむタイプ
- クローズドセルマット:折りたたみ式のタイプ
どのマットにも共通して言えるのは、軽量でコンパクトに収納できるため、持ち運びが楽な点です。また、敷くだけなので準備も手軽なことに加え、コットと比べて安価なのもマットの魅力と言えるでしょう。大きいサイズのマットもあるので、ファミリーキャンプにも適しています。しかし一方で、地面のデコボコを感じやすかったり、地面からの冷気を完全に防げなかったりする点はデメリットかもしれません。
少ない荷物で済ませたいキャンパーはマット泊がオススメ!
コットで寝る方法
コットとは、折りたたみ式の簡易ベッドのことです。地面から少し浮いた状態で寝ることができるので、地面のデコボコや冷気の影響を受けずに安定している点がメリットとして挙げられます。また、ベッドのような寝心地で、長時間寝ても体に負担がかかりにくく快適に一夜を過ごせる点もコットの強みです。反対に、デメリットとしては「組み立てが必要なので設営に時間がかかる」「マットと比較して重いので持ち運びが大変」「収納サイズが大きくて荷物になる」などが挙げられます。
キャンプで快適な睡眠をとりたいキャンパーはコット泊がオススメ!
キャンプで快適な寝床を作るポイント
ぐっすり眠る上で重要な、キャンプでの寝床作りのポイントを紹介します。キャンプの夜を快適に過ごすためにも、ぜひ押さえておきましょう。
キャンプで寝れない原因と対策も解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
傾斜のない場所にテントを設営する
キャンプでの寝心地は、テントの設営時に決まると言っても過言ではありません。テントを設営する際は、地面が平らかどうかを見極めることが快適な寝床作りのポイントです。逆に、傾斜があったり小石や砂利でデコボコしてたりすると、寝心地に悪影響を及ぼします。特にフリーサイトのキャンプ場に行く際は、できる限り平らな場所に設営するよう意識しましょう。区画サイトで地面に小さい石や枝がある場合は、あらかじめ弾いておくことをオススメします。
設営の場所選びが重要!
グランドシートを敷く
テントの下に、グランドシートを敷きましょう。グランドシートには、地面からの湿気や寒さを防ぎ、快適な寝床を保ってくれる役割があります。芝生サイトだと朝起きたときに結露がすごいので、グランドシートがないとテント内が湿気で大変なことになります。グランドシートがなければ、ブルーシートやレジャーシートで代用することをオススメします。
キャンプの寝具にこだわる
睡眠環境を整えてくれるキャンプギアを活用することは、キャンプで寝心地を良くする上で大切です。例えば、コットやマットを使うのと、寝袋に入って床で寝るのでは、快適さに天と地ほどの差があります。「キャンプで一睡もできなくて、帰りの運転がつらすぎた」という話はよく耳にするので、こうした事態を避けるためにもキャンプの寝具に投資する価値はあると言えるでしょう。
コットとマットを併用する
マットやコットで寝るスタイルについて先ほど解説しましたが、どちらも一緒に使うことでふかふかな寝心地を味わうことができます。コットの上にマットを敷くことで、さらに寝心地が良くなりますし、断熱効果もアップします。マットとコットのメリットをいいとこ取りできるので、持ち運びが苦でなければ両方持っていくのが最強です。
暑さ・寒さ対策を徹底する
キャンプで快適に寝るためには、温度調整を怠らないようにしてください。夏のキャンプでは、熱帯夜を過ごすことになります。暑さ対策をしないと寝不足や熱中症の原因となるので、通気を良くしたり、ポータブルファンを使ったりしましょう。逆に冬のキャンプは、防寒対策をしないと冗談抜きで凍死するレベルで寒いです。冬用シュラフや湯たんぽなどで、体温を下げないようにしましょう。
僕自身もマットとコットを併用するスタイルで毎回爆睡できています。
外的要因のトラブルを避ける
外の光や音、虫などが気になって寝れなくなるケースもあると思います。これらの外的トラブルを避けるのも、快適な寝床作りのポイントになってきます。自宅とは違う環境だからこそ、様々な要因に意識が向いてしまいがちです。特に神経質な人は、外部からの音・光の対策をしておきましょう。また、キャンプは時期によっては虫が発生するので、虫除け対策も必須です。
耳栓やアイマスクを持ってくのがオススメ!
快適な寝床作りに必要なキャンプ道具
マット
マットは種類によって特徴が異なるので、自分のキャンプスタイルにあった用途で選びましょう。
コット
キャンプでもベッドのような寝心地を味わいたい人は、コットを買っておきましょう。
寝袋(シュラフ)
真夏のキャンプを除いて、寝袋は必須の寝具となります。季節によって暖かさが変わってくるので、最低でも夏用と冬用の2つ持っておくと安心です。
グランドシート
テントの下に敷くグランドシートは、地面の湿気や冷気から守ってくれます。購入の際は、テントより少し大きいサイズを選びましょう。
枕
コンパクトサイズのキャンプ用枕があるので、活用することをオススメします。頭や首の姿勢をサポートしてくれて、睡眠のアシストに貢献してくれるでしょう。
キャンプで快適ねるためにあると便利なアイテム
マストではありませんが、季節によってあると便利なアイテムについても触れておきます。
- インナーシュラフ
- 湯たんぽ
- 小型扇風機
- 蚊帳
まとめ
キャンプでの快適な寝床作りのポイントについて解説しました。いかがだったでしょうか。
- 傾斜がない場所にテントを設営する
- グランドシートを敷く
- キャンプの寝具にこだわる
- コットとマットを併用する
- 暑さ・寒さ対策を徹底する
- 外的要因のトラブルを避ける
実際、寝床作りをやるかやらないかで、睡眠の質はかなり変わってきます。特にキャンプ初心者は、まだキャンプの装備が整っておらず、寝床作りまで手が回っていないケースが多いでしょう。しかし、寝床を軽視すると翌朝待っているのは寝不足です。
僕も初めてのキャンプは無知で、寝袋だけでテントの床で寝てました(寝れない)
また、21〜22時には消灯時間となるキャンプ場が多く、寝心地が悪くて寝れないと真っ暗の中、何もやることがないまま過ごすことになります。虚無の時間を過ごさないためにも、キャンプの寝床はしっかり作ることをオススメします。
ぜひこの記事の内容を参考に快適な寝床を作って、キャンプを楽しんでいただければ幸いです。